クラシック用語 ア
アレグレット
アレグレット(Allegretto)は、音楽用語の一つで、比較的に速めのテンポで演奏されることを示します。一般的には、アレグロ(Allegro)よりもややゆっくりめのテンポで演奏されます。
アレグレットは、多くの音楽ジャンルで用いられます。例えば、古典音楽においては、交響曲やソナタ、室内楽などの楽曲でよく使われます。また、ポピュラー音楽の分野でも、ロックやポップスなどの曲で使われることがあります。
なお、アレグレットという用語は、イタリア語の「allegro」(明るく、速く)と「-etto」(小さい)が結合した言葉で、小さな明るさや軽やかさを表現しています。
アレグロ
アレグロ(Allegro)は、音楽用語の一つで、速めのテンポで演奏されることを示します。アレグロは、古典音楽の楽曲において最も一般的に使用されるテンポの一つで、多くの場合、明るく躍動感のある演奏を表現するために用いられます。
アレグロは、曲のジャンルによっても適用されることがあります。例えば、交響曲や協奏曲、ソナタ、室内楽などの古典音楽においては、主に第1楽章や最後の楽章で使われることが多いです。また、バロック音楽においては、アレグロはアレグロ・アッソイアート(Allegro assai:非常に速い)や、アレグロ・ヴィヴァーチェ(Allegro vivace:活気に満ちた速さ)などの形で使用されることもあります。
なお、アレグロという言葉は、イタリア語の「allegro」(明るく、速く)から派生した用語で、速く明るく演奏することを表しています。
アレグロ・ノン・トロッポ
アレグロ・ノン・トロッポ (Allegro non troppo) は、音楽用語の一つで、比較的速めのテンポで演奏することを示しますが、過度に速く演奏しないようにというニュアンスが含まれています。アレグロ・ノン・トロッポは、アレグロよりもやや遅めのテンポで演奏されることが多く、音楽の緊張感やエネルギーを表現しながら、曲をゆっくりと進めることができます。
アレンジ
アレンジ(arrangement)は、楽曲や作品を、演奏や録音、演出などの目的に合わせて改変することを指します。アレンジメントは、楽曲のアレンジを行うことで、新たな楽曲や演出を生み出すことができます。
アレンジメントには、オーケストラやアンサンブルでの演奏のために楽譜を編集すること、あるいは音楽のアレンジを行うことが含まれます。また、録音やライブ演奏の場合には、楽曲のテンポやキーを変更すること、楽器の音色や演奏技法を変えることなども含まれます。さらに、楽曲の歌詞やメロディーを改変することも、アレンジメントの一例として挙げられます。
アレンジメントは、音楽の表現をより多様にすることができるため、広範なジャンルにおいて重要な役割を果たしています。また、アレンジメントには個性や感性が反映されることが多いため、アーティストやプロデューサーのセンスやアイデアが楽曲の魅力を高めることにつながることもあります。
アンコール
アンコール(encore)は、コンサートやライブ演奏の最後に、観客からの要望に応じて追加で演奏される曲や、再演することを指します。アンコールは、演奏者やアーティストが観客からの熱狂的な支持を受けた場合に行われることが多く、演奏者がステージに再度登場し、追加の演奏を披露することが一般的です。
アンコールは、演奏者やアーティストが予め用意している場合もあれば、その場で即興で選曲される場合もあります。また、アンコールの演奏回数に制限がある場合もあり、定番の曲や代表曲を演奏することが多いです。
アンコールは、観客と演奏者の間のコミュニケーションを図るための大切な演出の一つでもあります。演奏者が観客からの歓声や拍手に応えてアンコールを演奏することで、演奏者と観客との一体感や、演奏の余韻を楽しむことができます。