クラシック用語 カ

カプリチオーソ

「カプリチオーソ」は、音楽用語で、技巧的で変化に富んだ演奏技法を要求される、短い演奏曲や楽章のことを指します。カプリチオーソは、イタリア語で「気まぐれな、移り気な」という意味があり、曲の変化や展開に富んだ、自由奔放な性格を持つ作品が多いことが特徴です。

カプリチオーソは、主にバイオリンやピアノなどのソロ楽器のために作曲されることが多く、演奏家の技術力や表現力を試すことを意図して作られています。

ガムラン

「ガムラン」(Gamelan)は、インドネシアのジャワ島やバリ島などで演奏される、多数の打楽器や弦楽器などで構成された伝統音楽アンサンブルのことを指します。

ガムランは、銅鑼、ゴング、ケチャック、サリュ、ケンドン、ケチャピ、バロン、レンボング、ケンツォリなどの楽器を組み合わせて演奏され、複雑なリズムや和音を奏でます。

また、ガムランは、宗教儀式や祭りなどの儀式的な場で演奏されることが多く、インドネシアの文化的遺産のひとつとして、世界的にも高い評価を受けています。

カペルマイスター

「カペルマイスター」(Kapellmeister)は、ドイツ語で「音楽監督」を意味する言葉で、オーケストラや合唱団などの指揮者を指します。歴史的には、宮廷楽団や教会音楽団での指導者を指していました。

また、カペルマイスターは、作曲家としても活躍することがあり、自ら作曲した楽曲を指揮することもありました。例えば、ヨハン・セバスティアン・バッハやヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンなど、多くの著名な音楽家たちがカペルマイスターとして活躍していました。

カリヨン

「カリヨン」(Carillon)は、鐘楼に備え付けられた鐘の集合体で、演奏技術を用いて音楽を奏でることができる楽器のことを指します。鐘は、大小さまざまな数個のものが一つの塔に備え付けられ、ロープを用いて演奏者が音を鳴らします。

演奏者は、フットペダルや鍵盤を使って演奏することができ、音域も広く、和音や旋律を演奏することができます。カリヨンは、中世からヨーロッパの教会や市庁舎、城などに多く設置され、祝祭や式典、戦争の勝利などの祝い事や追悼式典などの場で演奏されてきました。

現在でも、世界中の多くの都市にカリヨンが残されており、音楽愛好家や観光客の人々から愛されています。

環境音楽

「環境音楽」(Environmental music)は、自然や都市の環境音を音楽的に加工し、あるいはそれに似た音楽を作り出すことで、環境を包み込むような音楽のことを指します。また、環境音を活用して、自然や環境に対する意識や関心を高めることを目的とする音楽のこともあります。

環境音楽は、1970年代に起こった環境保護運動やエコロジーの考え方が浸透する中で注目されるようになりました。また、近年では、ストレス社会の中で、リラックスや癒しのために環境音楽を聴く人も増えています。環境音楽は、自然音や市街地の音、様々な楽器の音色を組み合わせたものなど、多種多様な音楽が存在します。