クラシック用語 エ

嬰記号(えいきごう)

「嬰記号」は、「♯(シャープ)」のことを指します。音楽記号として、半音高くすることを表す記号として使われます。例えば、C♯はCよりも半音高い音を表します。また、楽譜のキー記号の前に置くことで、そのキーがシャープを含むことを表します。例えば、G♯マイナーは、G♯、A♯、B、C♯、D♯、E、F♯の音を用いる音階であることを表します。

エコセーズ

「エコセーズ (écossaise)」は、19世紀初頭に流行した、速いテンポの踊りの一種です。元々はスコットランドの民俗舞踊でしたが、フランスのパリで洗練され、パリの上流社会で流行するようになりました。

エコセーズは、2拍子または4拍子で踊られ、明るく陽気な曲に合わせて軽快に踊ります。また、踊りの中で、踊り手同士がパートナーを交代する場面があります。今日でも、エコセーズは、フランスやドイツなどの一部のヨーロッパ諸国で踊られています。

エスタンピー

「エスタンピー (estampie)」は、中世ヨーロッパで流行した踊りの一種で、主に13世紀から14世紀にかけて盛んになりました。エスタンピーは、強いリズムと旋律を持ったダンスで、当時の楽器(リュート、ショーヴェ、フィドルなど)に合わせて踊られました。

曲の構成は、一定のリズムに沿って繰り返されるフレーズで構成され、その中で踊り手たちは自由に踊りを展開していきます。また、エスタンピーは、単独で演奏される場合もあり、器楽曲としても人気を博しました。現代でも、中世音楽を愛好する人々によって演奏されています。

エスプレッシーヴォ

「エスプレッシーヴォ (espressivo)」は、音楽用語の一つで、演奏の際に「感情的に表現する」という意味を表します。具体的には、音楽のフレーズを丁寧に表現し、音の強弱やリズムに感情を込めることを指します。

エスプレッシーヴォは、曲全体に対して適用される場合もありますが、一部のフレーズや音符に対してのみ適用される場合もあります。また、エスプレッシーヴォの指示がある場合、演奏者は自分なりの解釈を加え、音楽をより表現豊かに演奏するように努めます。