クラシック用語 ミ
ミュージック・コンクレート
「ミュージック・コンクレート (Musique concrète)」は、1940年代にフランスのピエール・シェフェール (Pierre Schaeffer) によって発展された、電子音楽の一種です。
ミュージック・コンクレートでは、自然界や日常生活から録音された音源を、テープ・レコーダーなどの機材を使って録音し、その音源を切り貼りして編集します。編集された音源は、再生時にさまざまなエフェクトやフィルターをかけることで、新しい音楽作品を創り出します。
ミュージック・コンクレートは、楽器を用いない音楽という意味で、従来の音楽とは異なるアプローチを取ります。また、電子音楽の一種であるため、人工的な音響を利用することで、自然界には存在しないような音を創り出すことができます。
現在でも、ミュージック・コンクレートは、実験的な音楽や映像の制作などで用いられています。
ミュージック・セリエル
「ミュージック・セリエル (Musique sérielle)」は、20世紀初頭にフランスの作曲家アルノルト・シェーンベルクによって開発された、音列技法を用いた現代音楽の一種です。
ミュージック・セリエルでは、12音列技法と呼ばれる音楽理論を用いて作曲されます。これは、音階の12音すべてを順不同で並べた音列を作り、それを基礎として作曲する方法です。また、この音列を基に、リズムやダイナミクス、テンポなども調整されます。
ミュージック・セリエルは、従来の音楽理論にとらわれず、自由な発想を生み出すことができます。また、調性に基づいた音楽ではないため、聴覚的に予測できない部分が多く、聴衆に新鮮な印象を与えることができます。
ミュージック・セリエルは、現代音楽の一つとして、多くの作曲家によって用いられています。ただし、一般的な音楽ファンにとっては、聴きにくい音楽と捉えられることもあるため、一部の聴衆層に限られています。
ミュート
ミュート (Mute) は、楽器の音を抑えるために用いられる装置や器具のことを指します。例えば、トランペットやトロンボーンなどの金管楽器には、音を抑えるためのミュートが存在します。
ミュートを用いることで、音の強さや響きを調整し、様々な音響効果を得ることができます。ミュートには、ストレート・ミュート、カップ・ミュート、バブル・ミュートなど、種類があります。
また、ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器には、弓によって弦を押さえることで音を抑える「サスティン」も一種のミュートと言えます。
民俗音楽
「民俗音楽(みんぞくおんがく、Folk music)」とは、ある地域や文化、民族の伝統的な音楽を指す言葉です。民族音楽や伝統音楽、世界音楽などとも呼ばれます。
民俗音楽は、一般的には口承や伝統的な楽器などを用いた音楽です。そのため、地域や文化によっては、非常に多様なスタイルやジャンルが存在します。また、民俗音楽は、伝統的な祭りや行事、農作業などの儀式とともに演奏されることが多く、地域の文化や歴史、信仰などと深く関わっています。
近年では、民俗音楽が世界的に注目されるようになり、世界各地の伝統音楽が広く紹介されるようになりました。また、民俗音楽をベースにした音楽ジャンルや楽曲も生まれ、新しい音楽文化を作り出すこともあります。

