世界の少年合唱団

世界の少年合唱団

ウィーン少年合唱団

ウィーン少年合唱団は、1498年にオーストリアの皇帝マクシミリアン1世によって創設された歴史ある合唱団です。当初は宮廷礼拝堂で歌う聖歌隊としてスタートし、その後、数多くの作曲家たちによって作曲された音楽作品の初演を担当するなど、オーストリアの音楽文化に深く関わってきました。

20世紀初頭には、フランツ・シュミット指揮者の下、本格的な少年合唱団として再編成され、オーストリアやヨーロッパ各地でのコンサート活動を始めました。また、1948年には、世界初の海外ツアーを実施し、その後もアジア、アメリカ、南米など世界各地でコンサートを行っています。

ウィーン少年合唱団は、世界的に高い評価を得ており、多くの作曲家たちからの作品の委嘱や、映画音楽の録音、オペラ公演など、様々な分野で活躍しています。また、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

テルツ少年合唱団

テルツ少年合唱団(Tölzer Knabenchor)は、ドイツのバイエルン地方にある町、テルツにある聖母教会の聖歌隊として始まりました。

テルツ少年合唱団は、美しいハーモニーと、明るく、力強い歌声で知られています。彼らの演奏スタイルは、ドイツの合唱伝統に基づいており、バロック音楽や古楽の分野での演奏が得意としています。また、古楽器や伝統的な楽器を使用した演奏も特徴的です。

テルツ少年合唱団は、世界各地でのコンサート活動や、多くのレコーディング、映画音楽の録音などで高い評価を得ています。また、テルツ音楽祭の創設や、若い世代の音楽教育を目的としたアカデミーの運営など、音楽文化の振興にも力を注いでいます。

リベラ

リベラは、イギリスのロンドンにある少年合唱団です。音楽家、ロバート・プライズマンが中心となって結成されました。

リベラは、キリスト教音楽や宗教音楽を中心にレパートリーを持ち、特に「賛美歌」や「讃美歌」のアレンジが有名です。その美しいハーモニーと力強い歌声は、世界中の聴衆から高い評価を得ています。

リベラは、1990年代に入ると、日本のテレビ番組に出演したことをきっかけに、日本でも人気を博すようになりました。その後、アメリカやヨーロッパ、アジアなど世界各地でのコンサート活動を行い、多くの人々に愛される少年合唱団となっています。