クラシック用語 ホ

ポーコ・ア・ポーコ

「ポーコ・ア・ポーコ」とは、イタリア語で「少しずつ、少しずつ」という意味を持つ音楽用語です。この用語は、楽譜の上で演奏する速度を示すために使われます。

一般的には、楽譜上に記載されているテンポよりもゆっくりと演奏することを意味します。例えば、楽譜に「アレグロ」と記載されている場合でも、指揮者や演奏者が「ポーコ・ア・ポーコ」と指示することで、よりゆっくりと演奏することができます。

また、「ポーコ・ア・ポーコ」は、楽曲の一部分を丁寧に練習する際にも使われます。少しずつテンポを上げながら練習していくことで、演奏の精度を高めることができます。

ホール

「ホール」は、音楽の演奏や録音において使用される、広い空間を持つ建物や部屋のことを指します。コンサートホール、オペラハウス、劇場、教会などが一般的な例です。

また、楽器や音響機器の中でも、主に管楽器の一種である木管楽器のフルートに使われる「フルート・ホール」という用語もあります。

フルートの中には、音を出すための「口」とは別に、複数の開口部が設けられた管がありますが、これを「フルート・ホール」と呼びます。フルート・ホールの開閉や塞ぎ方によって、音色や音高を変えることができます。

ホール・トーン

「ホール・トーン」とは、半音階ではなく全音階で構成された音階のことを指します。全音階は、1つのオクターブに対して6つの音程が等間隔に並んでいる音階で、半音階の音階とは異なる独特の響きがあります。

19世紀末から20世紀初頭にかけて、フランスやオーストリアの作曲家たちがホール・トーンを多用するようになり、その独特の音色が近代音楽の一つの特徴となりました。また、ホール・トーンの和音を使った作品も多く作られています。

ホーンパイプ

「ホーンパイプ」とは、17世紀にイギリスで発祥したダンスの一種で、主に6/8拍子で演奏される踊りです。ダンサーたちは、細長い衣装や高い帽子を身に着け、舞台上で軽快に足を踏み鳴らしながら踊ります。

また、船上で踊られることもあり、この場合は「セーラーズ・ホーンパイプ」と呼ばれます。楽曲としては、フィドルやハーモニカなどの楽器で演奏されることが多く、舞台上ではしばしば、リールやジグとともに踊られます。

また、「ホーンパイプ」という言葉は、ダンスだけでなく、その楽曲のリズムやスタイルを指す場合もあります。

ボサノヴァ

「ボサノヴァ」は、ブラジルで生まれた音楽ジャンルの一つで、1950年代後半に流行しました。このジャンルは、ブラジルのサンバとジャズを融合したもので、スムーズでリラックスしたリズムと、歌詞の中に詩的なイメージを多く取り入れた特徴的なスタイルが特徴です。

「ボサノヴァ」という言葉は、ポルトガル語で「新しい傾向」という意味を持ちます。このジャンルの代表的な曲としては、アントニオ・カルロス・ジョビンの「イパネマの娘」などがあります。また、スタンダードナンバーとして知られる曲が多く、多くのアーティストによってカバーされています。

ボサノヴァは、世界的にも広く知られるブラジルの音楽ジャンルのひとつであり、カフェやレストラン、ラウンジなどでのBGMとしても親しまれています。