クラシック用語 ノ

ノヴェレッテ

ノヴェレッテ (Novellette) は、19世紀にドイツで生まれたピアノ曲の形式の1つで、短い、一般的には単一の楽章から成ります。ノヴェレッテは、シューマンやメンデルスゾーンなどのロマン派の作曲家によって好まれ、時には「小さな物語」とも呼ばれます。楽曲はしばしば詩的で、物語のような構造を持っています。

ノエル

ノエルとは、クリスマスのシーズンに歌われる、フランス起源のキリスト教音楽のジャンルの一つです。元々は宗教的な内容を持っていたものの、現在ではロマンチックな雰囲気を持つ愛の歌や、冬の景色などを歌った楽曲も含まれるようになっています。

特にフランス語圏で人気があり、代表的な曲としては、「ミニュイト・クリスマス」(英題:"The First Noel")などが挙げられます。

ノクターン

ノクターン(Nocturne)は、夜想曲を意味する音楽用語で、ロマン派音楽において特に人気がありました。しばしばピアノ曲や器楽曲のタイトルに使われます。

夜の静寂や幻想的な雰囲気を表現するため、やわらかい旋律や繊細な音色、ゆっくりとしたテンポが使われることが多いです。代表的な作曲家としては、ショパンの「ノクターン」が有名です。

ノータルミ

ノータルミ (Notarumi)は、楽譜上でノート(音符)をつなげる記号の一種で、同じ音を連続して演奏することを示す記号です。和声音楽では和音をつなげるために使われることもあります。また、ノータルミの代わりにスラーやフックを使用することもできます。

ノン・トロッポ

「ノン・トロッポ」は、音楽用語の1つで、イタリア語で「遅くなりすぎないで」という意味です。楽譜の中で使用され、演奏家に対してあまり遅らせずに演奏するように指示するために使われます。

また、この表現が付いた曲の演奏においては、テンポが遅くなりすぎないように注意することが求められます。

ノン・フォルマル

ノン・フォルマル (non-formal)は、フォーマル(formal)とは対照的に、厳密な形式に従わない、自由な形式を指す音楽用語です。特に即興演奏や現代音楽の分野で使われることが多く、演奏者や作曲者の自由な表現を重視するスタイルを表します。

ノンレガート

ノンレガート (non-legato) とは、音符同士を完全に区別して演奏する奏法を指します。つまり、音符と音符の間にはっきりと切れ目をつけて演奏することを意味します。

一方、レガート奏法では音符同士を滑らかに繋げて演奏しますが、ノンレガート奏法ではそれぞれの音符を明確に独立した音として演奏することが重要です。