クラシック用語 レ
レガート
「レガート (Legato)」は、音楽用語の一つで、スムーズなつなぎ目を持った演奏法を指します。一般的には、音符と音符をくっつけるように演奏することで、音の切れ目をなくし、滑らかな音楽表現を生み出す演奏法とされています。
レガートは、特に弦楽器やピアノなどの鍵盤楽器でよく使われます。演奏者は、左手の指をなめらかにつなげながら、右手で強弱をつけたり、音色を変化させたりすることで、表現豊かな音楽表現を作り出します。
レガートの対義語は「スタッカート (Staccato)」で、短く切れ切れに演奏することを指します。レガートとスタッカートを組み合わせた演奏によって、音楽のリズムやテンポ、表現力を豊かに表現することができます。
レガート・ストローク
レガート・ストロークは、弦楽器や管楽器の演奏技法の一つで、音符を滑らかにつなげる奏法です。演奏者は、音符を吹くあるいは弾く際に、次の音符に向かって指や舌を滑らかに動かすことで、音符同士をつなげます。このように演奏することで、音が滑らかに繋がり、音楽的な表現力が向上します。レガート・ストロークは、クラシック音楽やジャズなど、さまざまなジャンルの音楽で広く使われています。
レガート・エスプレッシーヴォ
レガート・エスプレッシーヴォは、音楽表現の一つで、レガート奏法と表現力を合わせた技法です。レガート奏法は音符をつなげる技法であり、エスプレッシーヴォは音楽的表現力の一つで、音楽に感情や情緒を込めることを指します。
レガート・エスプレッシーヴォでは、演奏者はレガート奏法を使って音符を滑らかにつなげつつ、感情や情緒を込めた表現をします。このように演奏することで、音楽がより美しく、感情的な表現が可能となります。
レガート・エスプレッシーヴォは、クラシック音楽やジャズなど、様々なジャンルの音楽で使われます。演奏者によって異なる表現ができるため、音楽の魅力を高めることができます。
レガート・ペダル
レガート・ペダルは、ピアノ演奏で使われるペダルの一つで、通常のダンパーペダルとは異なり、弦を完全に止めずに音色をつなげる効果を持ちます。
レガート・ペダルを踏むことで、演奏者は音を滑らかにつなげることができ、音がより豊かで美しい響きを生み出すことができます。このペダルは、クラシック音楽やジャズなど、さまざまなジャンルの音楽で広く使われています。
レクイエム
「レクイエム (Requiem)」は、死者を追悼するための、キリスト教音楽の一種であり、ミサ曲の一つです。ラテン語で「安息の鎮魂歌」という意味があります。
レクイエムは、死者を悼むためのミサ曲として、中世から歌われてきました。一般的には、死者の霊魂が天国に入ることを祈り、その魂が永遠の安息を得ることを讃えるために歌われます。レクイエムは、合唱とオーケストラによって演奏されることが多く、重厚な響きや荘厳な雰囲気が特徴的です。
代表的なレクイエムの一つに、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトが作曲した「レクイエム ニ短調」があります。また、ジュゼッペ・ヴェルディの「レクイエム」や、ガブリエル・フォーレの「レクイエム」なども有名です。これらのレクイエムは、音楽史上において、最も優れた作品の一つとして高く評価されています。