クラシック用語 ヤ

夜想曲

「夜想曲(やそうきょく、Nocturne)」とは、夜の静かな時間に演奏されるピアノ曲のジャンルで、特にロマン派音楽において人気が高い曲の一つです。ショパンが有名な夜想曲の作曲家として知られており、彼の作品が特に有名ですが、他の作曲家も多数作曲しています。

夜想曲は、ロマン派音楽が好む感傷的な旋律や、静かで幻想的な音色、独特の表現力などが特徴です。また、曲調が緩やかで、ゆったりとしたテンポで演奏されることが多く、独特のムードを醸し出します。

夜想曲の起源は、17世紀末にフランスで流行した「夜の音楽」と呼ばれるジャンルにまで遡ります。当初は器楽曲だけでなく、歌曲やオペラなどでも用いられました。その後、ロマン派音楽の時代になると、ピアノ曲のジャンルとして発展し、夜の静けさを表現する曲として、多くの作曲家によって作曲されるようになりました。