クラシック用語 レ
レチタティーヴォ
「レチタティーヴォ (Recitativo)」は、オペラやオラトリオなどで、台詞のように歌われる歌唱法のことを指します。レチタティーヴォは、イタリア語の「recitare」(演じる)に由来する言葉で、歌手が台詞を歌うように、リズムに乗せて話すような歌唱法を意味します。
レチタティーヴォは、通常、劇中で物語を進める場面で使われます。歌手は、歌詞に従って、あたかも台詞を話しているかのように歌い上げます。レチタティーヴォは、メロディーや旋律性はあまり重視されず、あくまでストーリーの伝達や感情表現が重要視されます。
レチタティーヴォの対義語は「アリア (Aria)」で、よりメロディアスで旋律性の高い歌唱法を指します。レチタティーヴォとアリアが交互に現れることで、オペラやオラトリオなどの劇的な表現が作り出されます。
レッサート
レッサート (Legsato) は、音楽用語の一つで、弦楽器、木管楽器、金管楽器などの演奏技法の一つです。演奏者が楽器の音を滑らかに継続させる奏法を指します。
レッサートの演奏においては、音符同士を滑らかにつなげることが特徴で、演奏する音符と次の音符を区別せず、音の流れを中断させないように演奏します。この演奏技法を使うことで、より滑らかな音楽表現が可能となります。
また、レッサートはしばしば "Legato" とも表記されます。この表現方法は、古典音楽、ロック、ポップス、ジャズなど、多くのジャンルの音楽で広く用いられています。
レッジェーロ
「レッジェーロ (Leggero)」は、イタリア語で「軽い」という意味を持ち、音楽用語では主に声楽において、軽やかで明るく、柔らかい音色で歌うことを指します。特に、高音域で歌われる場合に使われることが多い言葉です。
レッジェーロは、声楽の技法の一つであり、高音部分での声の軽やかな響きを表現するために用いられます。高い音域で力強く歌い上げるよりも、より柔らかく、軽快な音色で歌うことによって、より美しく表現することができます。
また、楽器演奏においても、「レッジェーロ」の表現が存在します。例えば、フルートやピッコロなどの木管楽器の場合、軽やかな音色を出すために、楽譜に「leggero」という指示が書かれることがあります。また、打楽器などでも、軽やかに演奏することを表現するために「レッジェーロ」という言葉が使われることがあります。
練習曲
「練習曲(れんしゅうきょく、Étude)」は、楽器の練習に適した曲のことを指します。一般的に、テクニックや奏法の習得、演奏の練習を目的として書かれた、練習に特化した楽曲を指します。
練習曲は、ピアノやヴァイオリン、チェロ、フルート、クラリネット、サックスなど、様々な楽器において作曲されています。有名な練習曲には、ショパンの「練習曲」や、リストの「練習曲」、クライスラーの「キャプリース」、ドビュッシーの「エチュード」などがあります。
練習曲は、技術的な習得や、音楽的な表現力の向上に役立ちます。そのため、プロの演奏家やアマチュアの演奏家、そして音楽教育においても重要な役割を果たしています。
レント
「レント (Lento)」は、音楽用語の一つで、イタリア語で「遅く、ゆっくりと」という意味を持ちます。楽曲のテンポを表す記号として用いられ、ゆっくりとした速度で演奏することを指示します。ただし、テンポの指定には厳密な基準がないため、演奏者や指揮者の解釈によって多少のバリエーションがあります。
レントの速度は、アダージョよりも遅く、ラルゴよりも速いとされています。例えば、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ第8番「悲愴」の第2楽章の指定「アダージョ・クラン・フーゴ」は、レントよりもやや速めのテンポとされています。
レントは、しばしば哀愁や感傷的な雰囲気を表現するために使われます。しかし、楽曲によっては、豊かな表現力を引き出すために、レントの速度での演奏が要求される場合もあります。

