クラシック用語 サ
サロン音楽
「サロン音楽」は、18世紀末から19世紀初頭にかけて、富裕層の社交場で演奏されたクラシック音楽のジャンルです。主にピアノや弦楽器、管楽器などの室内楽が演奏され、親しみやすく軽快な曲調が特徴です。また、歌曲や歌劇のアリアをピアノ伴奏で演奏する「歌曲集」も、サロン音楽の代表的な形態の一つです。
サロン音楽は、当時の上流階級の社交生活に密接に関わっており、音楽を通じて人々が繋がり、交流を深める様子が描かれた小説や絵画などにも頻繁に登場します。また、女性のピアノ演奏家たちが、サロン音楽の演奏において重要な役割を担っていたことも特筆されます。
サンクトゥス
「サンクトゥス」とは、キリスト教の礼拝で用いられるラテン語の言葉で、「聖なる」という意味があります。具体的には、カトリック教会のミサ典礼において、聖歌隊や信徒たちが歌う「聖歌」の中に含まれる一節で、主に賛美歌の中で歌われます。
「サンクトゥス」の歌詞は、聖書に記された預言者イザヤの言葉に由来しています。イザヤは、神がいつまでも生き続ける「聖なる神」として描かれ、その栄光をたたえる言葉を述べました。これをミサ典礼の中で歌うことで、信仰の根源である聖書の教えに基づいた礼拝が行われるとともに、神をたたえる讃美の気持ちが表現されます。
「サンクトゥス」は、キリスト教音楽の中でも古くから愛され、多くの作曲家によって作曲されてきました。代表的な作品として、バッハの「ミサ曲」や、モーツァルトの「戴冠ミサ」などがあります。
サンバ
「サンバ」は、ブラジルの伝統的な音楽ジャンルのひとつで、特にリオデジャネイロを中心に発展してきました。アフリカ系ブラジル人の文化的背景を反映し、打楽器や歌唱によるリズムに乗って踊られることが特徴的です。
サンバの起源は、19世紀に奴隷制度下でアフリカから連れてこられた人々が持ち込んだ音楽文化にさかのぼります。その後、20世紀に入り、リオデジャネイロのカーニバルのパレードで演奏されるようになり、さらに普及していきました。現在では、ブラジル国内だけでなく、世界中で親しまれている音楽ジャンルのひとつとなっています。
サンバの音楽は、打楽器や管楽器、弦楽器などが使われますが、特に打楽器が重要な役割を担っています。代表的な楽器には、スルド、カヴァキーニョ、パンデイロ、アゴゴ、シャカシャ、トランブラオンなどがあります。また、サンバの歌詞は、社会的な問題や愛情などをテーマにしており、親しみやすく、リズミカルなものが多いです。
讃美歌
「讃美歌」とは、キリスト教の礼拝で歌われる賛美の歌のことで、主にプロテスタントの教会で歌われることが多いです。讃美歌は、神を讃えたり、信仰について歌ったりするもので、歌詞は聖書の教えをもとにしたものが多く、信仰心を高める役割を担います。
讃美歌は、中世ヨーロッパのグレゴリオ聖歌や、宗教改革期のルター派教会で発展した「教会歌」などの影響を受けており、16世紀にドイツで出版された「讃美歌集」がその起源とされています。その後、世界各地に伝えられ、各地の言語に翻訳された讃美歌が作られ、地域の特色や文化が反映されたものが生まれました。
日本でも、キリスト教の宣教師たちがもたらした讃美歌が、19世紀にはじまるキリスト教布教の中で広まりました。日本語の讃美歌は、日本の伝統音楽の影響を受けたものもあり、地域によって歌われる歌詞や曲が異なるため、日本独自の讃美歌文化が発展しています。
三部形式
「三部形式」とは、音楽の構成の一つで、曲を三つの部分に分ける方法です。一般的に、A-B-Aの形式で構成され、最初と最後の部分(A)が同じ、中間の部分(B)が異なるという形式を取ります。この構成は、クラシック音楽のソナタ形式や、ポピュラー音楽の歌曲や楽曲の多くに用いられます。
最初のAパートでは、主題が提示されます。Bパートでは、曲の雰囲気やメロディーが変化し、新しい主題が登場することもあります。最後のAパートでは、最初のAパートと同じ主題が再び現れ、曲が完結するという構成になっています。
三部形式は、曲の構成をシンプルにまとめることができるため、親しみやすく聴きやすいという利点があります。また、Bパートで曲の雰囲気が変化することで、聴き手の興味を引きつけ、曲に深みや緊張感を与えることができます。
ただし、三部形式を用いることで、曲の構成が単調になることがあるため、作曲家たちは、この形式を自在にアレンジし、さまざまなバリエーションを生み出すようになりました。
三和音
「三和音」とは、音楽理論における和音の一つで、3つの音を重ねた音のことを指します。一般的に、根音(ルート)、3度音、5度音を使って構成されます。たとえば、Cの三和音を考えると、C、E、Gの音を重ねたCの三和音となります。
三和音は、一般的にメジャーやマイナーのコードで使用され、調和の基礎となる音として重要な役割を持っています。また、和声法の基本的な概念である「和声進行」においても、三和音は非常に重要な役割を担っています。
三和音は、単音よりも豊かな音色を持ち、メロディーと調和を取ることで曲全体の美しさや奥行きを生み出すことができます。また、三和音を重ねた和声は、多くの音楽ジャンルで使用されており、特にクラシック音楽やポピュラー音楽で頻繁に使われます。

