クラシック用語 セ

全休符

「全休符(ぜんきゅうふ、英: whole rest)」は、楽譜上で用いられる休符の一種で、4分音符の4倍の長さを持ちます。また、英語圏では「四分の一休符(英: whole rest)」と呼ばれることもあります。

全休符は、楽曲中で全てのパートが一斉に休む場合に使用されます。楽曲の休止部分を表現するためにも使われ、他の休符と同様に、楽譜上の特定の位置に書かれ、演奏者に休む時間を与えます。

全休符は、4/4拍子の楽曲において、4小節全てを休む場合に使用されることが多く、楽曲中で繰り返し現れることもあります。また、小節の途中で、一部のパートが休む場合にも使用されます。

前奏曲

「前奏曲(ぜんそうきょく、英: prelude)」は、楽曲の冒頭に置かれる短い曲で、曲の導入部分や序奏として用いられます。主にクラシック音楽において用いられる言葉で、バッハやショパン、ドビュッシーなど、多くの作曲家が前奏曲を作曲しています。

前奏曲は、曲の主題や旋律、リズム、調性などを示唆するために用いられます。また、前奏曲自体が独立した曲として演奏されることもあります。前奏曲は、独奏曲や器楽曲、合唱曲など、さまざまなジャンルの楽曲に取り入れられています。

前奏曲は、しばしば速いテンポで演奏され、急速なスケールやアルペジオ、トリル、アクセントなどが含まれることがあります。しかし、静かで繊細な前奏曲も存在し、作曲家によって多彩な表現が試みられています。

セント

「セント (英: cents)」は、音程の差異を表す単位で、2つの音の周波数比をlog2で計算し、それを100倍して求めたものです。例えば、1オクターブの半分の音程差を表す「半音」は、100セントに相当します。

セントは、楽器の音程を正確に調整するために用いられることがあります。例えば、ピアノやギターなどの楽器では、12平均律に基づいて音程が調整されており、1オクターブを12等分した1つの半音は約83.33セントに相当します。しかし、純正律や均整律といった異なる音律に基づいた楽器では、セントの値が異なることがあります。

また、セントは、音楽理論においても用いられます。例えば、和音内の各音の音程差をセントで表して、和音の響きを分析することがあります。また、微分音やマイクロトーニングなど、従来の12平均律以外の音楽表現においてもセントが用いられることがあります。

旋法

「旋法(せんぽう)」は、西洋音楽において、音階の上での音の配列の仕方を定めたものです。旋法は、主に中世・ルネサンス期に発展し、バロック期以降は調性主義の時代に入り、現代ではほとんど使用されなくなりました。

中世の旋法は、主にモードと呼ばれる形式で表されました。モードには、ドリア旋法、フリジア旋法、リディア旋法、ミクソリディア旋法、エオリア旋法、そしてイオニア旋法の6種類がありました。これらの旋法は、それぞれが特定の音階の上での音の配列や、特定の音を基音とすることによって定義されていました。

ルネサンス期になると、旋法はより洗練され、調性の発展に伴って、メジャー旋法とマイナー旋法の2つの主要な旋法に分類されるようになりました。メジャー旋法は明るく幸福な印象を与え、マイナー旋法は悲しく哀愁のある印象を与えるとされ、それぞれ多くの曲で使用されています。

現代の西洋音楽では、旋法という概念自体がほとんど使われなくなりましたが、旋法の特徴や音階の上での音の配列が現代音楽にも影響を与えているとされています。