クラシック用語 ツ

ツィクルス

ツィクルスとは、西洋音楽における奏法の一種で、同じ音符を短い時間間隔で連続して演奏することを指します。一般的には、ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器でよく使用されます。また、ピアノや管楽器でも使用されることがあります。英語では"tremolo"と呼ばれます。

ツィゴイネルワイゼン

「ツィゴイネルワイゼン」は、ドイツ語で「ツィゴイネルの唄」という意味です。この曲は、トラディショナルなユダヤ音楽の一つで、特に東欧のクレズマー音楽において広く演奏されています。

一般的には、ヴァイオリンやクラリネットなどの楽器で演奏され、激しいリズムと軽快なメロディが特徴的です。この曲は、しばしば映画やテレビ番組で使用され、広く知られています。

ツィンバロン

「ツィンバロン」とは、ヨーロッパ東部や中央アジアなどで伝統的に使用される、打弦楽器の一種です。ツィンバロンは、琴のように横に置いて演奏する弦楽器で、一般的には木製の共鳴箱と響板、弦、そして打弦棒から構成されます。

演奏方法は、打弦棒で弦を弾いて音を出すことで、独特のリズミカルな音色を生み出します。ツィンバロンは、特にウクライナ、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、オーストリア、ルーマニアなどの地域で重要な楽器として認知されています。

通奏低音

通奏低音(つうそうていおん、basso continuo)は、バロック音楽期に主流となった、和声の基礎を形成する奏法です。一般的には、チェンバロやオルガンなどの鍵盤楽器と、リュートやチェロなどの弦楽器で演奏されます。

演奏者は、和声進行に従って、音楽の根音や和音を演奏することが求められます。通奏低音は、主旋律に対して自由にアドリブ演奏することもでき、独奏楽器とともに即興的な演奏が展開されることもありました。通奏低音は、バロック音楽において重要な役割を果たし、その音楽の特徴を象徴する奏法の一つとなっています。